八百屋おやおや「伝言板」

アクセスカウンタ

zoom RSS 気がついたら、すっかり○○です。 by 佐々木優子

<<   作成日時 : 2016/12/11 17:22   >>

トラックバック 0 / コメント 0

気がついたら、すっかり○○です。

佐々木優子

 電力の自由化が進んでいる昨今、オヤッという事がありました。ひとつは、この辺りを牛耳っている住宅メーカーが電力を配給し始めているのです。その会社が管理している住宅を賃貸するときには、その住宅会社に電気料金を支払うようです。条件付きの契約です。そっちは自由になってもこっちはならない。非常に不透明なシステムです。うちのような賃貸暮らしには電気会社を選ぶことはまだできません。できるのは不透明なシステムを携わっている住宅を賃貸しないことぐらいです。

 そして、もうひとつは新電力会社から、自社をアピールする勧誘の電話がありました。会社名にエコの文字が入っているのですが、名前だけで安易に信用してはいけません。「どうしてうちの番号を知っているの?」「お宅の事務所はどこにあるの?」「あなた自身、どこにかけているのかわかっているの?」と、素朴な疑問をなげかけただけで「失礼しました」と切られてしまいました。呆然とした私ですが、はた、と気がついたことがあります。それは、自分が物事に動じない、立派なおばさんに成長していることです。

 さて、私が今住んでいる茨城県は、非常に揺れが多い所です。震度4ぐらいでは驚かなくなりました。しかし、先月のは、本当にびっくりしました。それは寝起きの早朝で、トイレで用をたしている最中(大便)で、しかも、台所では、コンロにのっている3つの鍋に火をかけていました。「あ、これは大変だ」と本当に思いました。この時の実際の震度は「4」。「へぇ、そんなものだったのかぁ」。私の中では「5弱」ぐらい。実際に体に感じる揺れというものは人それぞれ違うのかもしれませんね。

 松本には4年近く暮らしたのですが、地震がとても少ない土地だと感じました。だからでしょうか、ごくたまに起きる揺れはドキリ、としました。そして、恐い。それは揺れ方がこちらとは違うからです。松本のは、地面を下から突き上げる感じ。どすん、とね。それは「縦揺れ」と表現したらいいのかな。それは今まで経験したことのない揺れ方でした。こちらは、横に揺れることがほとんどで、わりと家屋の崩壊も少ない、とききます。

 それから松本では「地鳴り」が聞こえないですね。地震の直前にゴーッとなる、あれですよ。いきなりドスン、とくるから本当に驚きます。私は耳が良い方で、地鳴りに気がつくのが早いです。揺れの前に「あ、地震だよ」と家族に伝えることもできます。話はそれますが、うちの車のエンジン音と他者のそれとを聞き分けられます。家の窓(ペアガラス)を閉めていても聞こえます。「あ、帰って来たな」と、わかります。

 茨城で何十年と暮らしているせいか、地鳴りの大きさと長さで、おおよその揺れを予測できます。3.11の時は凄い地鳴りでした。私はその時、図書館の中にいたのですが、娘の手を引っぱって、一目散に屋外に飛び出してしまいましたよ。その時の光景を今でも思い出すことができます。さすがに多くの人たちが地鳴りに気がついているようでしたが、私のように逃げる人はなかなかいないんですよ。みなさん余裕で「あれ、この音はなんだろう?」みたいに天井を見上げているんですよね。肝っ玉がすわっているというか。私なんて、なんだか獣みたい。ほら、大災害の前の獣の大移動、あんな感じですかね。

 「もう、覚悟を決めなさいよ」と、私を諭す友人もいます。福島原発の事故で日本中汚染されたのだからどこへ行っても同じよ、とか、日本中原発だらけだし、ジタバタしても始まらない、とね。それに対し私は「往生際が悪くて、すみません」としか言えません。

 3.11以降、私はスイッチが入りっぱなしです。それは、やはり原発事故が再び起きることを憂慮し続けている、ということです。頭の片隅に常にあります。私が現在暮らしている所は福島原発から200km以内です。もっと近くには東海第二もあります。また津波を被ったら、と思うと、いてもたってもいられません。今回の地震で、何が恐ろしかったって、ラジオから流れる津波警報ですよ。あれを耳にしたら、もう荷物をまとめるしかないです。

 しかし、一歩外へ出ると、普段と何も変わらない様子なんですね。朝の太陽の清々しい日差しの中を、見覚えのある会社員や学生が急ぎ足で歩いている。「津波警報が出ていますよ!万が一、原発に津波が被ったら一大事ですよ!」と私は心のなかで叫んでいました。果たして、どっちが現実なのだろうか?私から見た世界と、彼らから見た世界と。それはまるでSF小説の中に生きているような朝の出来事でした。

 私も以前はああだったのだろうな。良し悪しは決められない。もう、自分の直感を信じるしかないですよ。頭のおかしい女と思われてもいい、その時が来たなら、なりふり構わず逃げてやろう。

 気がついたら年の瀬です。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
気がついたら、すっかり○○です。 by 佐々木優子 八百屋おやおや「伝言板」/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる